「いみじ」の意味:「いみじく」と「いみじくも」の違いについても

先日、文章の中で「いみじく」という言葉を見つけました。
いままで何度か目にしているのに意味が分からなかったので、辞書を引いてみたのですが、意味がはっきりしなかったんです。

調べていくうちに「いみじく」は古語の「いみじ」の連用形であることがわかってきました。
そして、現代語で「いみじく~」を使うのは間違いで、「いみじくも~」と使用するようです。
そこで、古語の「いみじ」と、現代語の「いみじくも」の意味をまとめてみました。

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「いみじ」の意味

「いみじ」は、「忌む」(読み方:いむ)の形容詞形で、次のような意味があります。

  • はなはだしい。並々でない。普通でない。たいそう。
  • よい。たいそう~である。すばらしい。優れている。たいへんうれしい。立派である。
  • ひどい。ひどく~である。恐ろしい。ものすごい。情けない。すさまじい。大変である。

簡単にまとめると、良くも悪くも程度がすごい!(はなはだしい)という意味になります。
そして、具体的に何が”すごい”かという言葉は省略されることが多いそうです。

さらに現代語に意訳すれば「まぢ!」や「やばい!」がピッタリですね。
「まぢ!」や「やばい!」は、良い意味でも、悪い意味でも程度がすごい時に使い、具体的内容は省略されますよね。

「いみじ」の活用形

「いみじ」の活用(シク活用)は次のようになります。

未然形 いみじく いみじから
連用形 いみじく いみじかり
終止形 いみじ
連体形 いみじき いみじかる
已然形 いみじけれ
命令形 いみじかれ

※◯は活用が存在しない事を表します。
※連用形の「いみじく」のウ音便が「いみじう」になります。

そして、この「いみじく」を、現代語の「いみじくも」と間違えて使っている場合があるとこのページの最初にも書きました。
次にその「いみじくも」の意味を見ていきましょう。


いみじ

「いみじくも」の意味

「いみじくも」は古語「いみじ」の連用形「いみじく」に「も」がついて出来ました。
意味は次のようになります。

  • 非常に巧みに。適切に。まことにうまく。

古語「いみじ」は良い意味にも悪い意味にも使えたのに対して、「いみじくも」の場合は良い意味だけになりますね。

「いみじくも」の使い方・例文

「いみじくも」の使用例は次のようになります。

  • 豚に真珠、とはいみじくも言ったものだ。
  • 先輩がいみじくも指摘してくれたとおりだった。
  • 天と空の違いをいみじくも表現している。

「いみじくも」の類義語・同義語

「いみじくも」と同じ意味を持つ言葉には次のようなものがあります。

  • 美しくも
  • ばっちり
  • 立派に
  • 首尾よく
  • 非常に
  • 旨く
  • 上手に
  • みごとに

いずれも良い意味でつかわれる言葉ですね。

「いみじ」や「いみじくも」のまとめ

現代語として間違って使われていた「いみじく」から、「いみじ」と「いみじくも」という言葉がわかりました。
「いみじ」は良い意味でも悪い意味でも、程度がはなはだしいことを表します。
そして、現代語の「まぢ」や「やばい」の使われ方と非常に似ていましたね。

また、「いみじくも」は「いみじ」からできた言葉で、良い意味でしか使われません。
ただ「いみじくも」という言葉の意味が分かっても、他人に伝わるかどうかも含めて、日常的に使うのはちょっと難しい気もしますよね^^

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